やっぱり購入率(転換率)
- syuji fujita
- 2月16日
- 読了時間: 6分
EC(Eコマース)・インターネットショップを日々運営していて、
「なぜか売上が伸びないんだよね・・・」
そう感じる時はありますか?
EC・ネットショップ運営は色々やれることが多い分、
見なければいけない数字や指標も多いとも言える為、
「何をみて良いか分からない!」という風になりがちです。
そして日々の受注出荷業務の忙しさから数字を見ることすら忘れてしまう・・・
これはあるあるだと思います。
こんな事言うと元も子もないのですが、
見なくてもやっていけると言えばやっていけます(笑)
いや厳密に言うと「暫くは」って話です。
こういうのって、数か月後半年後に出てきちゃうんです。
はい、失敗経験者は語るってヤツです!
それは先日の記事の話ですね。同じような話ですみません!
今回は更に3大数値(アクセス・転換率(購入率)・客単価)の中でも、
最も大事と思う、着目する点は購入率(転換率)です。
因みにこの「転換率」というワード、私は昔から違和感を抱いています。
なーんか、、、この業界用語っぽさが嫌なんです。ムズムズします(笑)
語源ですが、英語の「conversion(コンバージョン)」からですね。
これが「転換」という意味です。マーケティングでは、顧客への転換を意味し、顧客ではなかった人が何らかのアクションを起こしたときに「顧客に変わる」という事みたいですね。
よく広告代理店の人がリスティング広告などで言ってましたわ。
「コンバージョンが~」「CVが~」とか、
余談エピソード(実話)「CVRが下がってきてて~、LPの作り直しが必要だと思うんですよ~。で、やはりここはABですとをしてですね、DSP広告経由だとバナーも作り直しが必要なので、ざっと50万円となりますが、いかがいたしましょうか?御社の商材はリピート商材なのでこれで新規が獲れればあとは利益ですよ!なのでCPA10000円でも大丈夫なんです!」ってか・・・2000円の商品を新規オファーで20%OFFにして1600円で買ってもらって、帰ってくるのが4人に1人(つまり25%)で、しかも3か月後って…どこがいいビジネスモデルやねん!って思ってました(遠い目)
あ、因みに代理店が言ってた「利益」って製造原価(仕入れ原価)考慮してなかったです。
なので話を摺り合わすが非常に時間を要しました。
話を戻して・・・CVRはコンバージョンレートですね。これが転換率です。
で、私自身が取引先さんや社内で言うのは「購入率」というワードを使用しています。
理由は分かりやすいからです。なんかリアリティがある。
「転換」って専門用語風なだけであまり人間味を感じない。
とても数値的で温かみがない。
「購入」はそのまま。そんなそれっぽい業界用語は不要だと思っています。
英語の略もね。仕事やってます感がいやです。
CVR・CPA・CPO・CTR・ROAS・ACOS・UU・SS・PV・CV・MV・IMP・VT
覚えれん(笑)
で、そろそろ本気で話を戻します。
「うちはここのところ転換率が低いんだよね・・・」そう気づいている人は
良い線だと思います。とても共感できます。
ちょっと違う着眼点の話として
これ、多分良く出る話だと思いますが改めて言うと
自分のお店は、お客様を迎えられる状態に出来ていますか?
一説で「入口は検索と商品ページだから、トップページだったりカテゴリーなどは触っても意味がない」というような話を耳にします。
でも本当にそうなんでしょうか?
お客様にも、そして他のメンバー・スタッフにも、何より自分自身に。
商品の魅力を伝える。他よりも優位性がある。もちろんそれも必要です。
でも、自分のお店に誇りが持てないと。愛情を持たないと。
ECだとここは落とし穴です。
リアル店舗に置き換えて考えたら分かります。
私も百貨店でリアル販売を経験していたので、その時の感覚に置き換えて考えてみれば分かりました。
いわゆるデパ地下で、惣菜を販売してましたが、
オープンする2時間前から、キッチンの掃除・油などの周辺の補充、
そして商品作りをしてお皿に盛り付け、陳列棚を埋めて、
照明の角度を調整して、前からチェックして、見た目がよくなかったら調整して・・・。
これって、リアル店舗だったら当たり前だと思います。
では、楽天やAmazonなどのEC・ネットショップだったらこれが出来てるでしょうか。
これが出来ている・出来ていないが、売上規模を左右するというのは言い過ぎではないと考えております。
どうしても数字で出る分、いや出てしまう分、特定した要因への対処として
月の三大数値を見た時、
仮に分かりやすく「広告10万円かけて、アクセス(来店人数)10,000人で、購入率が2%、購入単価(客単価)5,000円」だと、売上100万円ですね。広告の経費率は10%(売上額に対して広告費・ROAS1000%とも言う ※またROASの話は別日に・・・)

自分の店は2%、100人きて2人しか買っていかない。98人は買わずに帰ってる

・・・こんなこと実際にあったら、めっちゃ嫌くないですか?(笑)
商品の置き方がガタガタ(サムネール・第一画像が粗い・撮影角度が変)
お店の前にPOP出して特設コーナー作ってるのに、
セール期間が終了していて何も売ってない。棚だけあるw
(終了後のマラソンなどのバナーがいつまでもある。クリックしてもなにもない)
通路に「●●コーナー」という吊り下げ案内を見ながら棚に行ってみると、
全然違うものが売っていたり、棚になんにも入ってなかったら、
そもそも棚に味噌売ってたり魚売ってたり
・・・嫌すぎるwww
でもあのお店は10人に1人が買って帰ってる・・・!
(100人きて10人買っている。10%)


商品ページ1ページ1ページの転換率(購入率)を計測し改善を続けること。
店舗自体の回遊性・店舗の信頼性や品質などをアピールすること。
最終的にこれも言いたかったんですが、もしも、店舗支援会社の担当者さんが、
「アクセスが増えたら転換率(購入率)は落ちるのは当たり前なんですよ~」と言ってきたら、要注意です。購入率(転換率)を日々向上させる為の努力は怠ってはいけません。
どうしてもアクセスが増え購入率は落ち、そのまま低い状態だったら
「無駄に来客が増えている(買うつもりないのに)」とも考えられるので
もし広告費をかけてまで集客しているとするならば「即刻やめるべき」です。
購入率を改善し続けること。見つけ出し常に課題意識を持って取り組むこと。
そしてそれは財産になります。積みあがっていきます。そして買いやすい店舗は
それ自体がブランディングです。それだけ出来てない店舗が多いという事です。
本質はここに表れると強く思います。
私は、個人的に目標は「10%」です。
それでも10人に1人ですからね。
これまでのEC業界の当たり前(悪い意味でね)を、
良い意味で変えていきたいです。
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